近年ロボットの実用範囲は益々拡大し,ペット,警備,アミューズメント等,より身近な存在となりつつあります.産業分野において活躍していたロボット達が,活動の場を工場から一般の生活環境に移したとき必要となる「知的ビジョンシステム」を構築します.
[移動するステレオビジョンからの距離画像による3次元物体の位置・姿勢検出]
日用品等が乱雑に積まれたシーン中から,指定された物体の位置と姿勢を検出する手法を提案しています.シーンの外周を視点移動しながら,他の物体に隠蔽された物体も検出しています.
[Movie1:視点を変えながらターゲットを探索]
[可動部を有する3次元物体の認識と姿勢検出]
日用品の中にはハサミやメガネ,ノートPC等,姿勢だけでなく可動部の状態によっても”見え方”が変化する物体があります.本研究では,そのような物体に対しても,物体の種類,姿勢,可動部の状態を認識する手法を提案しています.
[時系列距離画像からの3Dフローの検出]
ロボットが障害物を回避し,作業対象となる物体を認識するには,環境や物体の3次元構造と運動を検出する必要があります.本研究では,カメラ前の物体の移動ベクトルを3次元的に検出する手法を提案しています.自由曲面上の任意の点の3次元運動(3Dフロー)をリアルタイムに検出します.
[Movie1:回るくまさん]
[Movie2:顔のフローでくまさんを操作]
3Dフロー検出例の動画
[モーションキャプチャによるロボット教示]
人間の動作を理解するため,その動きを追跡し検出するシステムを検討しています.これによって,一般ユーザが”身振り”でロボットに動作を教示することを可能とします.(例:ボトルからカップに注ぐ動作を検出)
[Movie1:ふき掃除]
[Movie2:ブラシがけ]